バイオバクテリア飼育の目的と結果

★狭い環境でも、らんちゅうを手間要らずで健康に育てることが目的です。

『魚が病気になりにくい』 がこのバクテリアの最も大きな目的です

2種類あるバイオバクテリアの一つは、病気予防のバクテリアで、稚魚が孵化した時から病気
に対する免疫力をつけることが目的です。(赤ちゃんの予防接種と同じと考えてください)

* 魚が全く病気にならない訳ではありませんので誤解のないようにお願いいたします。
らんちゅうの健康状態を如何に長く保つかが、良い魚をつくる為の重要なポイントです。

バイオバクテリアは酸素の大食いです。細かい泡のエアレーションが重要になります。

自然界のバクテリア群で、病気になりずらい健康な魚体をつくり、なおかつ予防を行うことによ
って、熟練した飼育技術がなくとも、また、飼育スペースや時間の限られた方でも、らんちゅう
の飼育を楽む事が容易になると感じています。

バイオバクテリア(バイオシークスルーA/B)


画像(右)AバクテリアバイオシークスルーA)、
画像(左)がBバクテリアバイオシークスルーB)です。



バイオバクテリア(顕微鏡2×8000倍)
バイオAバクテリア
バイオAの役割は浄化と活性です。
バイオBバクテリア
バイオの役割は病気予防(免疫強化)です。



★この舟(1200cm×1000cm)は、バイオバクテリア(特許出願中)を使用しています。
バイオバクテリアは魚の糞や餌の食べ残しを栄養にしているため、糞濾しや餌の食べ残しを
取り除く必要はありません。また、水換えも頻繁にしてはいません。ある程度密飼いにしなくて
はバクテリアが活性できません。今までの常識とは全く逆の飼育方法となります。
バイオ飼育にはバクテリアの餌となる糞や汚れがある程度必要ですので、ある程度魚の数は
必要ですが、密飼いし過ぎでは通常飼育に比べ魚が大きくなりません。(魚が大きくなった分、
魚を減らしていく必要があります。)

★通常飼育ほど頻繁な水換えは本来必要がありませんが、硝酸塩の蓄積に備え、最低月に2
回程度(2分の一から3分の一)の水換えはお勧めいたします。
新規立ち上げ時は、舟に苔が着いているか多少の青水になっている状態からスタートすると、
スムーズにうまくいきます。
さら水ではバイオバクテリアの効果が全くありません。(ある程度の汚れが必要です)

<バイオバクテリアは以下のような方にお勧めです>

  仕事が忙しく、水換えがままならない。

  飼育スペースが狭くいつも魚を病気にしてしまう。

  毎年、秋まで魚を残すことができない。

  何度も魚を病気にしてしまい、魚を大きくできない。



ここから先はQ&A形式でご紹介いたします。

 どうして、こんなに水が汚いの?

ANS それは、非常に多くのバイオバクテリア(1cc中に100万から数千万個)が生息し、増
殖しているからです。この茶褐色に見える水こそバイオバクテリアが十分に増殖している証拠
です。バイオバクテリアの増殖=水の濁度の増加という関係があります。

 どうして、こんなに泡が立ってるの?

ANS バイオバクテリアの増殖が活発になると、粘性物質(バイオポリマー)をバイオバクテリ
アが多量に排出します。バイオポリマーは、水の汚濁物質を中間物質(バイオバクテリアが食
べやすい物質)に分解するというたいへん重要な役割をします。飼育水が泡立っていること
は、バイオバクテリアが水中の汚濁を分解している証拠です。


バイオバクテリア飼育水<水質分析>

上記画像の(舟)水質分析を濃度計量証明機関で調査し、バクテリアを使用していない飼育水
とを比較分析いたしました。

バイオバクテリア飼育水の水質分析結果についての考察

公的機関でバイオバクテリア飼育水(以下バイオ飼育水)とバクテリア無添加の飼育水(以下
無添加飼育水)を比較分析していただきました。
バイオ飼育水では、水中のトータルチッソ(T-N)、トータルリン(T-P)が非常に高い値になって
いました。。チッソやリンは栄養塩類とよばれ生物が生育していくのに必要な栄養素です。これ
らの値が高い状態は水中に栄養源(えさ)が豊富に存在することになります。また生物が生育
する上である程度のBOD(有機物量)は必要です。バイオ飼育水では無添加飼育水と比べて、
非常に栄養源や栄養塩類が豊富ですが、ある数値以上になると水が汚れ、富栄養化が進み
腐敗してしまいます。ところが、バイオバクテリア投入により、pH(ペーハ)が6.6の弱酸性に保
たれて、腐敗がしにくい水の条件となっています。バイオバクテリアが水を悪くしない(腐敗菌や
病原菌が活動しない)で、生物にとって住みやすい絶妙のバランスを作りだしていることがわか
ります。ここにバイオバクテリアの凄さが見てとれます。この働きがあるからこそ、魚は病気に
ならずに、密飼いを可能とし、大きく健康に育ちます。
バイオ飼育水と無添加飼育水はCOD(化学的酸素供給量)の値が同じであったことから、薬品
等は一切与えていないという証明になります。薬品であれば、必ずCOD値が高くなります。この
ことは、バイオバクテリアは薬品ではなく、自然界に存在するバクテリア(微生物)の集合体で
あることが証明されます。
バイオ水の舟の中でバランス良く自然界の浄化、活性が繰り返えされています。

水(悪化)の目安
下水、汚水 BOD>300
中水(再利用)50>BOD>10
上水、飲料水 BOD<10

バイオ飼育水 200>BOD>50(やや汚れている水)
この水こそ、水生生物にとって栄養源豊富な水といえます。
栄養豊富な水は直ぐに腐敗し病原菌が発生しますが、バイオバクテリアの分解酵素で
飼育水の汚れ(糞や餌の食べ残し)を浄化(水と炭酸ガスに分解)してます。

バイオバクテリアの秘密
バイオバクテリア飼育舟のPH測定です。
(測定器二本で測っていますので狂いはありません。)
★一般的に水換えをせず飼育水が古くなってくると、硝化バクテリアの働きでPHが下がってき
ます。バイオ飼育水のPHが5.4となっています。一般的なろ過装置も使用せずここまでPHが下
がる前に、魚が病気になってしまいます。PHが5.4では腐敗菌や病原菌が活動できない数値で
す。故に魚は病気にならず、栄養豊富な飼育水で大きく育つことができます。これだけ栄養豊
富な汚れた水はかなり腐敗臭がするはずですが臭いません。
これが、バイオAバクテリアの凄さです。更にバイオBバクテリアで病気予防の抵抗力をつける
事ができます。