お届けした魚は、長距離輸送により疲れています。
病気にしない為にも、下記の方法による対策をお勧め致します。

魚の受け入れ準備 必要な物は水槽とエアーレーション器具。(エアーポンプ、エアーチューブ、エアーストーン)、塩(食塩で可、味塩等は不可)、カルキ抜きした水。
プラ舟等で飼育される場合は鳥獣被害に遭わない様に蓋が必ず必要です。(木製か水道パイプ(塩ビ)で枠を作り、錆びない金網か園芸用品店に有る鳥避けの網等が良い)


届いたらまずは水温合わせ


予めご準備いただいた水槽に袋ごと浮かべてください。一時間〜二時間程度経過しましたら袋と水槽の水温は同じになります。(未開封の袋では金魚が酸欠になるとご心配されますが、袋の中には純度99%の酸素が充填されています。通常空気中の酸素濃度は21%ですので大変高濃度の酸素が入っており、数時間水槽に袋ごと浮かべておいても魚には影響有りません)

らんちゅうは水温の変化に大変弱い生き物です。
らんちゅうにとっての一度は人間なら五度に値するという位に考えて対処した方が良いと思います。


袋を開封し水質合わせ


地域によって水質は違います。いきなり水槽に移してしまうと水質の違いに魚がショックを起こしかねません。開封した袋に水槽の水を少しずつ入れて水質を合わせてください。


金魚を水槽に移す


金魚を素手で触るのが苦手な方は袋の水ごと移して構いません。その水には薬剤は入れておりませのでご安心ください。


まずは餌は与えない事


輸送により水温変化、振動、環境変化等、様々な要因で金魚は疲れて抵抗力が弱く成っているかも知れません。すぐに餌を与えてしまうとエラ病、消化不良、腸炎を起こし、最悪死に至ります。金魚の状態を日々観察しながら餌を与え始める時期を決めましょう。
じっと浮いて泳がない。泳いでもすぐに止まってぼーっとしている、エラの動きがおかしい様なら餌は切って0.5%塩水浴で治療してください。
常に良く泳ぐ様になったらほんの少量の餌を与えてみてください。調子良さそうなら徐々に餌の量を増やしていきます。
食べに集まらない様なら調子が悪いと考え、餌は取り除いてください。
また、餌を食べて翌日黒い糞をしていない時も餌は切った方が良いでしょう。健康な魚は黒っぽい糞をするものです。(調子が悪い時は糞が出なかったり、白っぽい糞をします)


初心者の方はこの方法がお勧め


カルキを抜いた水10L当り50グラムの塩を入れます。
届いた魚はこの塩水で水温合せ、水質合せを行い、放します。金魚にとってこの0,5%塩浴は体にもっとも負担が掛からなく病気の治療に適しております。
導入直後や調子を崩した時はまずこの0,5%塩浴を行ってください。もちろん水が汚れたら交換です。
魚の調子が良くなっても一週間程度は続けた方が無難です。元気に泳ぐ様になったら様子を見ながら少量の餌を与えていき、通常の水に戻していきましょう。
慌てず焦らず健康第一。中途半端ではすぐに調子を崩しますのでご注意ください。